[ヒトデ男の恐怖]

~働く昼行灯~
「そういえば、さいきん、ウルトラを見ていないな……」
珍保長太郎はひとりごとを言った。夕方の『ラーメン珍長』。あいかわらず客は少ない。アルバイトのバカは奥の方でなにかゴソゴソやっていた。オナニーでもして ...

[ウンコキラー]

〜昆虫採集家〜
老人ホーム『天国の門』。
それは東松原の住宅地の中にある。死に行く人々が、つかの間の時間つぶしをしている待合室のような場所だ。その裏は緑豊かな児童公園になっている。公衆トイレ、鉄棒、ベンチと大きな木々の ...

[青虫ラーメン]

〜瀬戸内寂聴がベルを鳴らす〜
死神酋長の魔法の指先のおかげで、珍保長太郎は退院できた。
珍保長太郎は病院を出られたが、隣のベッドのオナニー好きの老人と豚野餌吉はあの世に飛び立ってしまった。今回は席取りゲームで二名が座れ ...

[空手対幽霊]

〜蛇の目覚め〜
空き家を出て行く鉄玉郎の後ろ姿を見ている人影がいた。
新宿警察署刑事部、青田寧男だった。青田が、何件もの連続殺人に関係していると確信している血に飢えた殺人鬼、黒岩鉄玉郎は妙にすっきりした顔で出てきた。 ...

[空手対幽霊]

〜幽霊に顔射〜
鉄玉郎は自分の背後で物音がすることに気がついた。オナニーに夢中で、危うく見逃すところだった。
振り向くと、先ほどの汚い子供が、ふらふらと這って逃げて行くところだった。頭の角が扁平にへっこんでいた。

[空手対幽霊]

〜子供の命はないぞ〜
その時、部屋の入り口で、小さな悲鳴が聞こえた。
見ると、先ほどの昆虫採集の小学生が立っていた。
気味が悪い。
おそらく、中でがたがたやってるので、セックスでもしてるのかと、よだれを ...

[空手対幽霊]

〜俺の名は死だ〜
暗黒。
何十年も人の住んでいない郊外の呪われた廃墟のドアの影で、悪意と憎しみの塊である未知なる生命体は生きていた。
持ってる感情は、どす黒い怒りのみ。タンパク質もDNAもRNAも持っていないが ...

[空手対幽霊]

〜ローマ法王がフェラチオ〜
新宿区歌舞伎町二丁目。都立大久保病院やハイジアの近くにある一見ごく普通のラーメン屋『上海亭』。
黒岩鉄玉郎は、今日も新宿一うまいと一部の変質的マニアに言われるラーメンを客に出していた。うまい ...

[空手対幽霊]

〜血の袋〜
そこに携帯電話がかかってきた。敬愛する鉄玉郎さんかと思って、如月が出ると馴染みの客の女だった。ホストクラブの早朝営業の前に、如月と食事をしようという誘いである。ちょうど良いので、如月は女をこの駐車場に呼んだ。それか ...

[空手対幽霊]

〜山椒魚の黒焼き〜
かつてノロマと呼ばれた肉の塊は、もぞもぞ動いていた。すでにスーパーの棚に並んでいる鶏ガラに近い姿なのであるが。
「生命力があるな」
飯塚がつぶやいた。俺は生命力がない、と思いながら。