[ヒトデ男の恐怖]

~オーエス!オーエス!~
兄はモヤシの絶望的な戦いを大笑いして見ていた。
「やはり、知能指数の低い俺以外の人間は、追い詰められると不条理な行動に出て、エネルギーを無駄にするな。ハッハッハッ。愚かしい。愚かしすぎる。頭が ...

[ヒトデ男の恐怖]

~お前も目を見えなくしてやる~
勢いよく『ラーメン珍長』を飛び出していった、中島ルルとグミの不遇な母娘。水銀ラーメンを食ったせいで、身体の中が原子力発電所のように熱く燃えている。
「どこだ……! バカ夫はどこだ……!」 ...

[ヒトデ男の恐怖]

~井戸の底~
赤堤沼の隣にある枯れた井戸の底。モヤシは兄に命じられて、キノコを収穫していた。さすがに井戸の底だけあって、じめじめとして暗い。まさにキノコの栽培にはうってつけだ。ここらの地名である『赤堤』の名の通り、土は赤土であ ...

[ヒトデ男の恐怖]

~のっぺらぼう~
モヤシは、いきようようと帰宅した。学校では襲いかかってきた唐木将紀を倒した。
俺たち、ホラー探偵団もなかなかやるじゃないか。
もう弱虫探偵団などとは、誰にも言わせない。
後日、唐木から ...

[ヒトデ男の恐怖]

~柔道一直線~
世田谷区代田橋小学校。放課後の体育用具室。
モヤシはホラー探偵団のメンバーであるキチガイとデブに、家の裏に『河童』が出たことを報告した。
「ええーっ、河童が?」
「ああ、暗くてよく見えな ...

[ヒトデ男の恐怖]

~あれが殺しにくるよ~
トロを食い損ねた小犬は、裏庭の錆び付いたエアコンの陰に隠れていた。
下水口の奥に、いやなやつがいる。悪いにおいがするぞ。
これに見つかったら、食べられてしまう。
小犬は鼻をひくひ ...

[空手対幽霊]

〜スターへの階段〜
「俺はすごいやつだ」
その夜、歌舞伎町の三流ホストクラブ『江戸男』のナンバーワン・ホストであり、我らがサイコ空手家、鉄玉郎の一番弟子である頭の悪い長髪、如月星夜は店内でひとりごとを言った。

[空手対幽霊]

〜ボクの青春、腐ってる〜
次に気がついた時、田中は自分の部屋でコンピューターに向かって仕事をしていた。さすがに田中は驚いた。
「記憶が飛ぶというやつか」
激しい試合をする格闘家には、たまにある症状だった。本人は ...

[空手対幽霊]

〜肉太鼓〜
ハァ〜、脂肪太鼓でェ〜、ドンドコドン!
気のせいか遠くから、祭り囃子が聞こえてきた。堀江も一緒に踊りたくなった。いや、ある意味では堀江は既に生殖ダンスを激しく踊っているともいえる。
クライマァ〜クス ...

[空手対幽霊]

〜ミッドナイト・フルート作戦〜
もうすぐ、トンカツの最後の一口を食い終わろうとした時、部屋のドアをノックする音がした。時間は夜の12時25分。こんな時間に——いや、こんな時間じゃなくても、堀江の臭いアパートにやって来ようなどと ...