ヒトデ男の恐怖

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~川口浩探検隊ではない~
元、極悪レスラー三船龍太郎はドブのような沼の中で息を吹き返した。脳震盪だ。現役時代はなんどもやっていた。毎日、頭を強打する生活を送っていたので、気絶するくせがついてしまったのだ。職業病というには、忌ま ...

ヒトデ男の恐怖

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~新・帰ってきたウルトラ忍者~
「キャアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
門前正月は絹を引き裂くような悲鳴を聞いた。赤堤にある自宅アパート近くのため池の横だった。
「なにごとかッ!?」
いつの間にか、 ...

ヒトデ男の恐怖

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~俺の人生、どうにもならん~
ウルトラこと門前正月は、いきようようと帰って行った。世田谷の夕焼けが美しい……。早春の空気がさわやかだ。こんなに気分が良いのは、何年ぶりだろう。持病になってる足の痛みも今日はほとんどない。二十歳く ...

ヒトデ男の恐怖

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~水銀ラーメン~
珍保長太郎は、建築中の豊洲新市場の地下に行き、水銀をたっぷりと含んだ土を盗んできた。日本共産党の調査によると、大量のベンゼンやヒ素も入っているという。
これはいい。
俺の目的にぴったりだ。 ...

ヒトデ男の恐怖

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~のっぺらぼう~
モヤシは、いきようようと帰宅した。学校では襲いかかってきた唐木将紀を倒した。
俺たち、ホラー探偵団もなかなかやるじゃないか。
もう弱虫探偵団などとは、誰にも言わせない。
後日、唐木から ...

ヒトデ男の恐怖

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~夜の行灯~
代田橋駅前。汚いラーメン屋『珍長』。
珍保長太郎はいらついていた。殺した大家の死体が気になる。押入れの中に押し込んできたので、近所付き合いもなさそうだし、急には見つかることはないだろう。
しかし、 ...

ヒトデ男の恐怖

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~柔道一直線~
世田谷区代田橋小学校。放課後の体育用具室。
モヤシはホラー探偵団のメンバーであるキチガイとデブに、家の裏に『河童』が出たことを報告した。
「ええーっ、河童が?」
「ああ、暗くてよく見えな ...

ヒトデ男の恐怖

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~昼の行灯~
弱虫探偵団の子らには、河童などはいるわけがない!と偉そうに断言したものの、珍保長太郎はその話が気になって仕方がなかった。念のために、翌日の昼間、出前の帰りに赤堤沼を見に行くことにした。
「ぐわっ!」

ヒトデ男の恐怖

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~あれが殺しにくるよ~
トロを食い損ねた小犬は、裏庭の錆び付いたエアコンの陰に隠れていた。
下水口の奥に、いやなやつがいる。悪いにおいがするぞ。
これに見つかったら、食べられてしまう。
小犬は鼻をひくひ ...

ヒトデ男の恐怖

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~ブラザー・サン~
モヤシは弱虫探偵団の仲間と別れて、家に帰った。
もともとはホラー探偵団と名乗っていたのだが、珍保長太郎が、いつもの調子で勝手に弱虫探偵団と呼び出して定着してしまった。
もちろん、この方が事実 ...