ウンコキラー

〜チンポコが切れて落ちている〜
京王線の代田橋駅の北口を出て、左に曲がると大原稲荷神社がある。陰気で猥雑な感じの神社だ。神社というとありがたいものであるが、この神社はまったくありがたみを感じない。いかがわしいと言っても良いよう ...

青虫ラーメン

〜スヌーピーも絶望している〜
豚野餌吉は夢には出て来なかった。幸先が良い再出発である。
オッパイデカ子は発狂して、相模原の方の精神病院に入院した。措置入院だったのでしばらくは親族以外の面会は出来なかった。
やが ...

空手対幽霊

〜幽霊 対 空手〜
鉄玉郎は振り返り、女ミイラのいた場所を見た。
床の上に文字が書かれていた。
ウェルカム
断定はできないが、女ミイラの粉が集まって、文字を構成しているようだった。ダニの集合体ではないよ ...

空手対幽霊

〜宇宙から来たエロ本〜
どんな鈍い人間にでも嫌なオーラを感じさせる場所というものがある。粉々になった女ミイラが眠る武蔵野市の外れにある廃屋。
ここが、それだった。
この土地の値段が高騰する時代にあっても、相変わ ...

空手対幽霊

〜スターへの階段〜
「俺はすごいやつだ」
その夜、歌舞伎町の三流ホストクラブ『江戸男』のナンバーワン・ホストであり、我らがサイコ空手家、鉄玉郎の一番弟子である頭の悪い長髪、如月星夜は店内でひとりごとを言った。

空手対幽霊

〜UFOなのはお前の首だ〜
店のドアが開いた。
「いらっしゃ……」
鉄玉郎の顔が凍りついた。新宿署の刑事、青田寧男だった。
「捜査令状はあるのかッ!」
いきなり鉄玉郎は怒鳴りつけた。
「 ...

空手対幽霊

〜神は時には極めて悪魔的〜
時間はすでに深夜一時。散歩=覗きを始めて、二時間近くが経過していた。身体はかなり疲れた。しかし、精子袋は田中を歩かせ続けた。断じて許してくれなかった。非情で無慈悲。股間でサタンが笑っていた。今夜は満 ...

空手対幽霊

〜薄くて黒い田中康司〜
時間は夜の十一時。田中は散歩に出ることにした。
「ザ・ミッドナイ〜ト。くふふ」
三流大学しか出てないが、田中は基本的にインテリだった。ただの散歩に出るにも、つい横文字が口をついて出てしま ...

空手対幽霊

〜気持ちの良い寄生虫〜
裕恵は背中を向けて床に寝ていた。いびきは聞こえないので、寝たふりをしているだけ——豚と関わりたくはないので——かも知れないが、よくわからなかった。
ここでなにか気のきいた声をかけないとならない気 ...

空手対幽霊

〜カッター・ファック〜
男はふいに黙り動きを止めた。数十秒後にゆっくりと頭を上げ、緊張した面持ちで中空を睨む。
「ふう……」
突然、男の空気が変わった。なぜか男は改心したかのように、ため息をついた。今やっている ...