ヒトデ男の恐怖

Thumbnail of post image 035

~あれが殺しにくるよ~
トロを食い損ねた小犬は、裏庭の錆び付いたエアコンの陰に隠れていた。
下水口の奥に、いやなやつがいる。悪いにおいがするぞ。
これに見つかったら、食べられてしまう。
小犬は鼻をひくひ ...

ヒトデ男の恐怖

Thumbnail of post image 082

~ブラザー・サン~
モヤシは弱虫探偵団の仲間と別れて、家に帰った。
もともとはホラー探偵団と名乗っていたのだが、珍保長太郎が、いつもの調子で勝手に弱虫探偵団と呼び出して定着してしまった。
もちろん、この方が事実 ...

ヒトデ男の恐怖

Thumbnail of post image 073

~ウルトラ忍者~
代田橋駅前の汚いラーメン屋『珍長』。
今日も店長の珍保長太郎は機嫌が悪かった。
客が少ない。
売り上げが少ない。
金がない。
そもそもの原因は珍保長太郎の怠惰な態度にあ ...

ヒトデ男の恐怖

Thumbnail of post image 007

~闇にうごめくもの~
なぜか、とつぜん、怒り始めて去ったラーメン屋店主を見送りながら、子らはあぜんとしていた。
「珍さんはなにを怒ってるのかな?」
モヤシが言う。
「あの男は頭がおかしいからな。きょどう ...

ヒトデ男の恐怖

Thumbnail of post image 049

~弱虫探偵団~
珍保長太郎は赤堤沼の前で、地元の子らに会った。
「あっ、珍さん」
子らが声をかける。
「うわっ!」
愛車、チンポ号に乗ろうとしていた珍保長太郎は、ふいに藪の中から声をかけられたの ...

ヒトデ男の恐怖

Thumbnail of post image 180

~ハクビシン~
代田橋の駅前のラーメン屋の店主、珍保長太郎は愛用の業務用自転車『チンポ号』に乗って走っていた。うららかな春のはじまり。気温はまだ低いが、そのなかに生暖かな春の陽気を予感させる風が吹いていた。今日は天気が良い。 ...

ウンコキラー

〜お尻の穴が裂けちゃう〜
「きゃあああああああああああああああああっ」
見ると死にかけ老人こと大山田統一郎が、キャリーこと小杉浩子に襲いかかっていた。
「大山田さんッ! なにをするんですかッ! 警察を呼びますよ ...

ウンコキラー

〜玉川上水でお前も死ね〜
「店長、どうして店の床に歯がぽろぽろと落ちているんですか」
翌朝、手下のバカこと新実大介が、店内の掃除中に余計なことを言い出した。
「うるせえ」
すげない店長。
「さら ...

ウンコキラー

〜地獄ラーメン〜
ラーメン珍長。
ミザリーこと神保千穂は、いつも老人ホームから電話で出前を頼むだけだったので、店に来たのは、これが初めてだった。不潔で汚い。酸化した豚の脂の匂いがひどい。吐き気がしてきた。頭のおかしい異 ...

ウンコキラー

〜地獄から出前に来ました〜
夜の10時。老人ホーム天国の門。大阪の漫才師のような頭の下品な女、ミザリーこと神保千穂が出てくる。
「オホホホッ! 今日も臭くて汚い老人どもを、影でいびって楽しかったわッ!」
勝ち誇 ...