[空手対幽霊]

〜血の袋〜
そこに携帯電話がかかってきた。敬愛する鉄玉郎さんかと思って、如月が出ると馴染みの客の女だった。ホストクラブの早朝営業の前に、如月と食事をしようという誘いである。ちょうど良いので、如月は女をこの駐車場に呼んだ。それか ...

[空手対幽霊]

〜奴は生きている〜
「ま……まだ、生きている」
如月たちは驚嘆した。ハンバーグや肉をコンロにかけたまま忘れてしまい、黒焦げの炭の塊に変えてしまった体験があるだろうか?
如月たちの目の前にあるのが、まさにその状態 ...

[空手対幽霊]

〜山椒魚の黒焼き〜
かつてノロマと呼ばれた肉の塊は、もぞもぞ動いていた。すでにスーパーの棚に並んでいる鶏ガラに近い姿なのであるが。
「生命力があるな」
飯塚がつぶやいた。俺は生命力がない、と思いながら。

[空手対幽霊]

〜人間の刺身〜
飯塚の心配そうな顔を見て、如月は心の底からこの気の弱い中年を軽蔑した。飯塚の気が変わらないうちに、如月は行動に出ることにした。
ちょいと店に戻り、厨房から刺身包丁を手に帰ってきた。ホストクラブ『江戸男』 ...

[空手対幽霊]

〜オシッコ大好き人間〜
『江戸男』の営業時間は、風営法により第一部が午後五時から午前一時、早朝営業が午前五時から午前十時までになっていた。
第一部の営業が終わってから、如月はノロマを裏口から店の駐車場に引きずり出した。 ...

[空手対幽霊]

〜スターへの階段〜
「俺はすごいやつだ」
その夜、歌舞伎町の三流ホストクラブ『江戸男』のナンバーワン・ホストであり、我らがサイコ空手家、鉄玉郎の一番弟子である頭の悪い長髪、如月星夜は店内でひとりごとを言った。

[空手対幽霊]

〜UFOなのはお前の首だ〜
店のドアが開いた。
「いらっしゃ……」
鉄玉郎の顔が凍りついた。新宿署の刑事、青田寧男だった。
「捜査令状はあるのかッ!」
いきなり鉄玉郎は怒鳴りつけた。
「 ...

[空手対幽霊]

〜魔性のラーメン屋〜
新宿区歌舞伎町二丁目。西武新宿駅を出て、東京都健康プラザ・ハイジアの前の歌舞伎町交番を左に曲がる。その通りをしばらく歩き、最初の角を右に曲がり少し行くと、不潔なラーメン屋『上海亭』がある。
我らが ...

[空手対幽霊]

〜変態という障害〜
吹き荒れる強烈な嵐の中に、田中は立っていた。チンチンもニョッキリと勃っていた。
そうだッ!
射精さえしてしまえば、このばりばりに硬くなった黒ネズミは、大人しくなるに違いないッ!
と田 ...

[空手対幽霊]

〜あなたも幸せになれる〜
さて、しごいて帰るか。
ここに長居しすぎた。
田中は自分を、いつもなにをやるにしても、最後は必ず失敗する人間だと考えていた。それを防ぐには、失敗する前に切り上げて帰れば良いのだ。これが ...