[ヒトデ男の恐怖]

~スチーム・ローラー~
シュッポ! シュッポ! シュッポ! シュッポ!
人間スチーム・ローラーである拓也は、軽快に路上を進んでいた。頭の中は明快、かつ、明晰。かつて、これ以上、曇りがなかったことはない。蒸気機関のことが ...

[ヒトデ男の恐怖]

~サンダー・ファイヤー~
あな恐ろしや、ヒトデ男の怪異。
しばらくして、モヤシが兄をラーメン珍長に連れてきた。ついでに、デブとキチガイもついてきた。今回の冒険の打ち上げという感じらしい。モヤシの兄、坪内拓也は十年ぶりに ...

[ヒトデ男の恐怖]

~お前を肉便器にしてやる~
ゴロゴロゴロ。
にわかに空が暗くなってきた。さいきん、世田谷では滝のような夕立が降ることが増えた。大きな雨つぶがぱらついてきた。歴史的な大雨が降ってきたら、どうなるだろうか、とモヤシは考えた ...

[ヒトデ男の恐怖]

~ウナ太郎~
モヤシは井戸の底で生活を続けていた。兄に奴隷のようにこき使われていた。かわりに兄はまったく働かなくなった。高尚な思想を垂れ流しながら、見張っているだけ。少しでもさぼると木の棒で殴られた。
これが兄が崇拝し ...

[ヒトデ男の恐怖]

~当たらずとも、遠からず~
門前正月は、さっそうとパトロールを続けていた。先日、悪役プロレスラーに襲われていたキャバクラ嬢を救って以来、地域のパトロールが日課になってしまったのである。身体も心も調子も良い。ウルトラ忍者を演じて ...

[ウンコキラー]

〜昆虫採集家〜
老人ホーム『天国の門』。
それは東松原の住宅地の中にある。死に行く人々が、つかの間の時間つぶしをしている待合室のような場所だ。その裏は緑豊かな児童公園になっている。公衆トイレ、鉄棒、ベンチと大きな木々の ...

[ウンコキラー]

〜逃亡者〜
「……ですから、私は一週間も店長の顔を見ていませんし、給料が払われる予定もないし、ほんとうに困っているのです。あのひと、ちょっとほら……。頭おかしいですよね? やっぱりやったなあ、という感じですよ。まったく、ひとか ...

[ウンコキラー]

〜地獄で麻原が待っているぞ〜
ラーメン珍長。
うんざりすることにバカこと新実大介に、珍保長太郎にすっかりなつかれてしまった。
「おかえりなさいませ、店長様」
店に戻ったらバカが三つ指をついて出迎えた。珍 ...

[空手対幽霊]

〜蛇の目覚め〜
空き家を出て行く鉄玉郎の後ろ姿を見ている人影がいた。
新宿警察署刑事部、青田寧男だった。青田が、何件もの連続殺人に関係していると確信している血に飢えた殺人鬼、黒岩鉄玉郎は妙にすっきりした顔で出てきた。 ...

[空手対幽霊]

〜宇宙から来たエロ本〜
どんな鈍い人間にでも嫌なオーラを感じさせる場所というものがある。粉々になった女ミイラが眠る武蔵野市の外れにある廃屋。
ここが、それだった。
この土地の値段が高騰する時代にあっても、相変わ ...