Don’t Pee Here

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リキテックス、写真、ケント紙。
【怪奇小説】ウンコキラー〜ネズミ捕り〜
〜ネズミ捕り〜
親愛なるイエス・キリストに生贄をささげた効果があった。その日のうちに老人ホーム『天国の門』で動きがあった。どうやら、神は実在するようだ。
天国の門の裏庭。ここは庭掃除の道具などが入っているヨド物置がある ...
【怪奇小説】ウンコキラー〜逃亡者〜
〜逃亡者〜
「……ですから、私は一週間も店長の顔を見ていませんし、給料が払われる予定もないし、ほんとうに困っているのです。あのひと、ちょっとほら……。頭おかしいですよね? やっぱりやったなあ、という感じですよ。まったく、ひとか ...
【怪奇小説】ウンコキラー〜塩だッ塩をまけッ〜
〜塩だッ塩をまけッ〜
今年は猛暑なので小便は蒸れてすぐに発酵した。柔らかい白色の調理師用スラックスが、乾いた尿でごわごわになる。自分が臭い。珍保長太郎はズボンを着替えるためにラーメン珍長に戻った。バカが、かいがいしく迎える。 ...
【怪奇小説】ウンコキラー〜ラーメン珍長〜
〜ラーメン珍長〜
「ウンコキラーか」
珍保長太郎はラーメン珍長のカウンターの中でつぶやいた。店長である。もごもごして滑舌が悪い。2m近い大男である。巨乳女子大生がウンコを持った精神異常者に襲われたマンションは、駅を挟ん ...
【怪奇小説】空手対幽霊〜蛇の目覚め〜
〜蛇の目覚め〜
空き家を出て行く鉄玉郎の後ろ姿を見ている人影がいた。
新宿警察署刑事部、青田寧男だった。青田が、何件もの連続殺人に関係していると確信している血に飢えた殺人鬼、黒岩鉄玉郎は妙にすっきりした顔で出てきた。 ...
【怪奇小説】空手対幽霊〜福祉界の、やくみつる〜
〜福祉界の、やくみつる〜
「いいなあ」
気の抜けた声がした。如月が既に死体になったような土色の顔でいぶかしげに見上げると、鉄玉郎がさわやかな顔で立っていた。
メールを見て、遅ればせながら来たようだ。
あ ...
【怪奇小説】空手対幽霊〜山椒魚の黒焼き〜
〜山椒魚の黒焼き〜
かつてノロマと呼ばれた肉の塊は、もぞもぞ動いていた。すでにスーパーの棚に並んでいる鶏ガラに近い姿なのであるが。
「生命力があるな」
飯塚がつぶやいた。俺は生命力がない、と思いながら。
【怪奇小説】空手対幽霊〜オシッコ大好き人間〜
〜オシッコ大好き人間〜
『江戸男』の営業時間は、風営法により第一部が午後五時から午前一時、早朝営業が午前五時から午前十時までになっていた。
第一部の営業が終わってから、如月はノロマを裏口から店の駐車場に引きずり出した。 ...
【怪奇小説】空手対幽霊〜UFOなのはお前の首だ〜
〜UFOなのはお前の首だ〜
店のドアが開いた。
「いらっしゃ……」
鉄玉郎の顔が凍りついた。新宿署の刑事、青田寧男だった。
「捜査令状はあるのかッ!」
いきなり鉄玉郎は怒鳴りつけた。
「 ...