ヒトデ男の恐怖

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~ウナ太郎~
モヤシは井戸の底で生活を続けていた。兄に奴隷のようにこき使われていた。かわりに兄はまったく働かなくなった。高尚な思想を垂れ流しながら、見張っているだけ。少しでもさぼると木の棒で殴られた。
これが兄が崇拝し ...

ヒトデ男の恐怖

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~お前も目を見えなくしてやる~
勢いよく『ラーメン珍長』を飛び出していった、中島ルルとグミの不遇な母娘。水銀ラーメンを食ったせいで、身体の中が原子力発電所のように熱く燃えている。
「どこだ……! バカ夫はどこだ……!」 ...

ヒトデ男の恐怖

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~井戸の底~
赤堤沼の隣にある枯れた井戸の底。モヤシは兄に命じられて、キノコを収穫していた。さすがに井戸の底だけあって、じめじめとして暗い。まさにキノコの栽培にはうってつけだ。ここらの地名である『赤堤』の名の通り、土は赤土であ ...

ヒトデ男の恐怖

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~のっぺらぼう~
モヤシは、いきようようと帰宅した。学校では襲いかかってきた唐木将紀を倒した。
俺たち、ホラー探偵団もなかなかやるじゃないか。
もう弱虫探偵団などとは、誰にも言わせない。
後日、唐木から ...

ヒトデ男の恐怖

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~あれが殺しにくるよ~
トロを食い損ねた小犬は、裏庭の錆び付いたエアコンの陰に隠れていた。
下水口の奥に、いやなやつがいる。悪いにおいがするぞ。
これに見つかったら、食べられてしまう。
小犬は鼻をひくひ ...

ウンコキラー

〜地獄の底〜
深夜の代田橋である。キーコ、キーコと珍保長太郎は愛用の業務用自転車、チンポ号を走らせていた。運動である。中年になってから珍保長太郎は急に太り出してきた。もともと、大飯食らいの上に毎日、大量に売れ残っている背脂がコ ...

空手対幽霊

〜気持ちの良い寄生虫〜
裕恵は背中を向けて床に寝ていた。いびきは聞こえないので、寝たふりをしているだけ——豚と関わりたくはないので——かも知れないが、よくわからなかった。
ここでなにか気のきいた声をかけないとならない気 ...