【怪奇小説】青虫ラーメン〜ゴキブリが聞いていた〜
【怪奇小説】青虫ラーメン
〜ゴキブリが聞いていた〜
「しかしまあ、もうちょっとましなラーメンが作れないもんかな……」
珍保長太郎は自分の店『ラーメン珍長』で独り言を言った。思っていることが口から漏れてしまう癖が ...
[小説]青虫ラーメン〜珍保長太郎の華麗な冒険〜
キンドルで発売中!
青虫ラーメン〜珍保長太郎の華麗な冒険〜
●解説文
東京の代田橋で、とてもまずいラーメン屋を営んでいる珍保長太郎、50歳目前のさえ
【怪奇小説】空手対幽霊〜幽霊 対 空手〜
〜幽霊 対 空手〜
鉄玉郎は振り返り、女ミイラのいた場所を見た。
床の上に文字が書かれていた。
ウェルカム
断定はできないが、女ミイラの粉が集まって、文字を構成しているようだった。ダニの集合体ではないよ ...
【怪奇小説】空手対幽霊〜俺の名は死だ〜
〜俺の名は死だ〜
暗黒。
何十年も人の住んでいない郊外の呪われた廃墟のドアの影で、悪意と憎しみの塊である未知なる生命体は生きていた。
持ってる感情は、どす黒い怒りのみ。タンパク質もDNAもRNAも持っていないが ...
【怪奇小説】空手対幽霊〜ローマ法王がフェラチオ〜
〜ローマ法王がフェラチオ〜
新宿区歌舞伎町二丁目。都立大久保病院やハイジアの近くにある一見ごく普通のラーメン屋『上海亭』。
黒岩鉄玉郎は、今日も新宿一うまいと一部の変質的マニアに言われるラーメンを客に出していた。うまい ...
【怪奇小説】空手対幽霊〜UFOなのはお前の首だ〜
〜UFOなのはお前の首だ〜
店のドアが開いた。
「いらっしゃ……」
鉄玉郎の顔が凍りついた。新宿署の刑事、青田寧男だった。
「捜査令状はあるのかッ!」
いきなり鉄玉郎は怒鳴りつけた。
「 ...
【怪奇小説】空手対幽霊〜魔性のラーメン屋〜
〜魔性のラーメン屋〜
新宿区歌舞伎町二丁目。西武新宿駅を出て、東京都健康プラザ・ハイジアの前の歌舞伎町交番を左に曲がる。その通りをしばらく歩き、最初の角を右に曲がり少し行くと、不潔なラーメン屋『上海亭』がある。
我らが ...
【怪奇小説】空手対幽霊〜修羅場の忘年会〜
〜修羅場の忘年会〜
あれはバイト先の飲み会だった。去年の忘年会。堀江はレンタルDVDの店で働いていた。
デブというものは体臭が臭いし、そこに存在しているだけで不愉快になる。それは仕方がない。デブはデブだ。しかし、この職 ...
【怪奇小説】空手対幽霊〜空手地獄変〜
〜空手地獄変〜
「こりゃあ、気味悪い家っスねえッ! 鉄玉郎さんッ!」
愚か者が集団でやってきた。すっとんきょうな声を上げたのは、ホストクラブで働いている、源氏名が如月星夜という、髪の長い軽薄な男。おどけている。自分を『 ...
【キチガイ】極道ラーメン・ゲリベン!クソムシ!ボケナス!

第75回配本
極道ラーメン・ゲリベン!クソムシ!ボケナス!奴の背中は亀のように固い!
暴力団、大空組の若き組長の小吉はまさに人間のクズだった。駆け落ちしようとした風俗嬢と若者を見せ