【怪奇小説】空手対幽霊〜幽霊に顔射〜

〜幽霊に顔射〜
鉄玉郎は自分の背後で物音がすることに気がついた。オナニーに夢中で、危うく見逃すところだった。
振り向くと、先ほどの汚い子供が、ふらふらと這って逃げて行くところだった。頭の角が扁平にへっこんでいた。
よく生きているなあ……。
と鉄玉郎は呆れはてた。
貧乏人だから、じょうぶなのだろう。
「ごきぶりめ……」
オナニーしながら、鉄玉郎は小声で呟いた。
朦朧としていた子供は、この鉄玉郎の声で喝を入れられたようにビクリと震え、重度の脳挫傷にもかかわらず、矢のような速さで部屋から這い出して行った。
鉄玉郎は、今まさに射精する瞬間だったので、子供にとどめを刺すことができなかった。つくづく、それは残念だったが、射精は気持ちよかった。
「うっ! うっ!」
恥も外聞もなく、大声で喘ぎ声を上げて、射精する黒岩鉄玉郎、四十四歳。
「ふう、たくさん、出た」
満身の笑みで鉄玉郎は微笑んだ。足下に顔面が粉砕した女がいなければ、爽やかに見えるほどだ。女の顔は入り混ざった血と精液で、溶けたイチゴパフェのようになっている。
おいしそうだった。
しかし、もう、あまり笑ってるようには見えなかった。


あらすじ
空手家の黒岩鉄玉郎は弟子と肝試しに廃屋に入る。そこで見つけたのは、女のミイラ。それは異常な変質者にレイプ殺人されてしまった女子大生だった。ところが黒岩鉄玉郎は、女ミイラを空手で粉砕する。激怒した女ミイラの悪霊は、彼らを呪い殺していく。空手対幽霊という物理的に不可能な戦いが始まった!
登場人物
黒岩鉄玉郎 : 空手家
如月星夜 : ホスト
田中康司 : 糞オタク
堀江 : デブ
結衣 : 風俗嬢
女子大生 : 被害者
青田寧男 : 新宿署刑事


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今から40億年前。ペルセウス人たちの宇宙船が故障し地球に不時着した。ペルセウス人は夢と現実のあいだを行き来する不思議な文明を築いていた。彼らは「感情波」と呼ばれる「人間」の感情の動きをエネルギー化して利用していた。そのバッテリーがゼロになってしまったのだ。

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