くまちゃんウィルス043『限界くまちゃん』
おぞましいくまちゃんの行進がはじまります。
【怪奇小説】ヒトデ男の恐怖~ウルトラ・エンド~完
~ウルトラ・エンド~
ラーメン珍長。
「バカヤロウ。この糞ったれが」
ヒルアンドン巡査こと安藤正義は、やさぐれていた。休職あつかいになったのである。今日は夕方、ラーメン珍長が開く前から店の前で待っていた。すでに ...
【怪奇小説】ヒトデ男の恐怖~スチーム・ローラー~
~スチーム・ローラー~
シュッポ! シュッポ! シュッポ! シュッポ!
人間スチーム・ローラーである拓也は、軽快に路上を進んでいた。頭の中は明快、かつ、明晰。かつて、これ以上、曇りがなかったことはない。蒸気機関のことが ...
【怪奇小説】ヒトデ男の恐怖~サンダー・ファイヤー~
~サンダー・ファイヤー~
あな恐ろしや、ヒトデ男の怪異。
しばらくして、モヤシが兄をラーメン珍長に連れてきた。ついでに、デブとキチガイもついてきた。今回の冒険の打ち上げという感じらしい。モヤシの兄、坪内拓也は十年ぶりに ...
【怪奇小説】ヒトデ男の恐怖~ファイヤー・サンダー~
~ファイヤー・サンダー~
珍保長太郎はヒトデ男を、ラーメン珍長に招待した。
「これがラーメンというものであるッ!」
ドーン。
と、出された食物を見て、ヒトデ男は驚いた。人間には違いないが、やはりこのよう ...
【怪奇小説】ヒトデ男の恐怖~お前もなかなかやるじゃないか~
~お前もなかなかやるじゃないか~
モヤシは自分のアパートの前で意識を取り戻した。兄といっしょに救急車に運び込まれるところだった。兄はまだ気絶していた。モヤシはヒルアンドン巡査と珍保長太郎に、赤堤沼の隣家の二階に、デブとキチガイ ...
【怪奇小説】ヒトデ男の恐怖~オーエス!オーエス!~
~オーエス!オーエス!~
兄はモヤシの絶望的な戦いを大笑いして見ていた。
「やはり、知能指数の低い俺以外の人間は、追い詰められると不条理な行動に出て、エネルギーを無駄にするな。ハッハッハッ。愚かしい。愚かしすぎる。頭が ...
【怪奇小説】ヒトデ男の恐怖~お前を肉便器にしてやる~
~お前を肉便器にしてやる~
ゴロゴロゴロ。
にわかに空が暗くなってきた。さいきん、世田谷では滝のような夕立が降ることが増えた。大きな雨つぶがぱらついてきた。歴史的な大雨が降ってきたら、どうなるだろうか、とモヤシは考えた ...
【怪奇小説】ヒトデ男の恐怖~ブレイク・スルー~
~ブレイク・スルー~
「うーむ……」
井戸の底でモヤシは悩んでいた。目の前にあるのは五十センチから一メートルくらいの木の棒や枝の断片が数本。井戸の底や、拡張した横穴の中からかき集めてきたものだ。いずれも、長年の間に井戸 ...
【怪奇小説】ヒトデ男の恐怖~川口弘探検隊が洞窟に入る~
~川口弘探検隊が洞窟に入る~
代田橋のモヤシの住んでいるアパートの裏。ヒルアンドンこと安藤正義巡査長の指揮のもと、地下下水道を調査する探検隊が集まっていた。小学生たちがいなくなって一週間弱。安藤はどうしてもっと早くこの下水道の ...