ヒトデ男の恐怖

~ウルトラ・エンド~
ラーメン珍長。
「バカヤロウ。この糞ったれが」
ヒルアンドン巡査こと安藤正義は、やさぐれていた。休職あつかいになったのである。今日は夕方、ラーメン珍長が開く前から店の前で待っていた。すでに ...

ヒトデ男の恐怖

~スチーム・ローラー~
シュッポ! シュッポ! シュッポ! シュッポ!
人間スチーム・ローラーである拓也は、軽快に路上を進んでいた。頭の中は明快、かつ、明晰。かつて、これ以上、曇りがなかったことはない。蒸気機関のことが ...

ヒトデ男の恐怖

~サンダー・ファイヤー~
あな恐ろしや、ヒトデ男の怪異。
しばらくして、モヤシが兄をラーメン珍長に連れてきた。ついでに、デブとキチガイもついてきた。今回の冒険の打ち上げという感じらしい。モヤシの兄、坪内拓也は十年ぶりに ...

ヒトデ男の恐怖

~ファイヤー・サンダー~
珍保長太郎はヒトデ男を、ラーメン珍長に招待した。
「これがラーメンというものであるッ!」
ドーン。
と、出された食物を見て、ヒトデ男は驚いた。人間には違いないが、やはりこのよう ...

ヒトデ男の恐怖

~お前もなかなかやるじゃないか~
モヤシは自分のアパートの前で意識を取り戻した。兄といっしょに救急車に運び込まれるところだった。兄はまだ気絶していた。モヤシはヒルアンドン巡査と珍保長太郎に、赤堤沼の隣家の二階に、デブとキチガイ ...

ヒトデ男の恐怖

~オーエス!オーエス!~
兄はモヤシの絶望的な戦いを大笑いして見ていた。
「やはり、知能指数の低い俺以外の人間は、追い詰められると不条理な行動に出て、エネルギーを無駄にするな。ハッハッハッ。愚かしい。愚かしすぎる。頭が ...

ヒトデ男の恐怖

~お前を肉便器にしてやる~
ゴロゴロゴロ。
にわかに空が暗くなってきた。さいきん、世田谷では滝のような夕立が降ることが増えた。大きな雨つぶがぱらついてきた。歴史的な大雨が降ってきたら、どうなるだろうか、とモヤシは考えた ...

ヒトデ男の恐怖

~ブレイク・スルー~
「うーむ……」
井戸の底でモヤシは悩んでいた。目の前にあるのは五十センチから一メートルくらいの木の棒や枝の断片が数本。井戸の底や、拡張した横穴の中からかき集めてきたものだ。いずれも、長年の間に井戸 ...

ヒトデ男の恐怖

~川口弘探検隊が洞窟に入る~
代田橋のモヤシの住んでいるアパートの裏。ヒルアンドンこと安藤正義巡査長の指揮のもと、地下下水道を調査する探検隊が集まっていた。小学生たちがいなくなって一週間弱。安藤はどうしてもっと早くこの下水道の ...

ヒトデ男の恐怖

~ウナ太郎~
モヤシは井戸の底で生活を続けていた。兄に奴隷のようにこき使われていた。かわりに兄はまったく働かなくなった。高尚な思想を垂れ流しながら、見張っているだけ。少しでもさぼると木の棒で殴られた。
これが兄が崇拝し ...

ヒトデ男の恐怖

~地獄の底で笑ってるやつは誰だ~
大家の家の二階で、デブとキチガイは、すっかり絶望的な心持ちになっていた。
前日の夜。ヒトデ男がなにかを引きずって部屋に入ってきた。見ると派手な服装をした水商売風の女の身体だ。新しい犠牲 ...

ヒトデ男の恐怖

~働く昼行灯~
「そういえば、さいきん、ウルトラを見ていないな……」
珍保長太郎はひとりごとを言った。夕方の『ラーメン珍長』。あいかわらず客は少ない。アルバイトのバカは奥の方でなにかゴソゴソやっていた。オナニーでもして ...

ヒトデ男の恐怖

~お前も目を見えなくしてやる~
勢いよく『ラーメン珍長』を飛び出していった、中島ルルとグミの不遇な母娘。水銀ラーメンを食ったせいで、身体の中が原子力発電所のように熱く燃えている。
「どこだ……! バカ夫はどこだ……!」 ...

ヒトデ男の恐怖

~帰っていくウルトラマン~
ウルトラ忍者こと元俳優、門前正月は機嫌が良かった。ウルトラ忍者として自主的にパトロールしていることが地元で評判となり、フリーペーパーに載ったのである。気分が良かったので、今日は『ラーメン珍長』でウル ...