ヒトデ男の恐怖

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~川口浩探検隊ではない~
元、極悪レスラー三船龍太郎はドブのような沼の中で息を吹き返した。脳震盪だ。現役時代はなんどもやっていた。毎日、頭を強打する生活を送っていたので、気絶するくせがついてしまったのだ。職業病というには、忌ま ...

ヒトデ男の恐怖

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~オタマジャクシは漢方薬~
ぶつかった相手は地元で評判の悪い中学生だった。
一年生で名前は唐木政治。わがままで乱暴者。
同年代には相手にされないので、いつも年下の子供をひき連れて遊んでいる。
モヤシたち ...

ウンコキラー

〜地獄ラーメン〜
ラーメン珍長。
ミザリーこと神保千穂は、いつも老人ホームから電話で出前を頼むだけだったので、店に来たのは、これが初めてだった。不潔で汚い。酸化した豚の脂の匂いがひどい。吐き気がしてきた。頭のおかしい異 ...

ウンコキラー

〜地獄から出前に来ました〜
夜の10時。老人ホーム天国の門。大阪の漫才師のような頭の下品な女、ミザリーこと神保千穂が出てくる。
「オホホホッ! 今日も臭くて汚い老人どもを、影でいびって楽しかったわッ!」
勝ち誇 ...

ウンコキラー

〜ネズミ捕り〜
親愛なるイエス・キリストに生贄をささげた効果があった。その日のうちに老人ホーム『天国の門』で動きがあった。どうやら、神は実在するようだ。
天国の門の裏庭。ここは庭掃除の道具などが入っているヨド物置がある ...

ウンコキラー

〜地獄の底〜
深夜の代田橋である。キーコ、キーコと珍保長太郎は愛用の業務用自転車、チンポ号を走らせていた。運動である。中年になってから珍保長太郎は急に太り出してきた。もともと、大飯食らいの上に毎日、大量に売れ残っている背脂がコ ...

ウンコキラー

〜地獄で麻原が待っているぞ〜
ラーメン珍長。
うんざりすることにバカこと新実大介に、珍保長太郎にすっかりなつかれてしまった。
「おかえりなさいませ、店長様」
店に戻ったらバカが三つ指をついて出迎えた。珍 ...

青虫ラーメン

〜俺が正義だ〜
神々も自殺するような陰気な夜。尿が近い珍保長太郎は、いつものように数時間寝たところで、尿意で目が覚めてトイレに向かった。
「今日も一人も客が来なかった……。金がない。まことに、金がないことである」

青虫ラーメン

〜すごい、星がいっぱいだ〜
暗い闇である。
そもそも闇は暗いものなので『暗い闇』などという概念を思い浮かべる時点でだいぶ脳に損傷を受けているのがわかる。珍保長太郎は精神の暗闇の中をさまよっていた。ねばりつくような闇が上 ...

青虫ラーメン

〜席取りゲーム〜
この世には確実に言えることがひとつある。それは包丁に刺されると痛いということである。おそらく、これに反対するものは、よほどの変わり者ではないだろうか? それほど、痛いものである。しかも、切れ味の良い包丁ですぱ ...