ヒトデ男の恐怖

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~ブラザー・サン~
モヤシは弱虫探偵団の仲間と別れて、家に帰った。
もともとはホラー探偵団と名乗っていたのだが、珍保長太郎が、いつもの調子で勝手に弱虫探偵団と呼び出して定着してしまった。
もちろん、この方が事実 ...

青虫ラーメン

〜樹木希林が全身癌〜
こんな感じで、ただの変態とわかった吸血巨乳美女のオッパイデカ子に夜な夜な血を吸われながら、珍保長太郎はラーメン屋で働いていた。意外な展開がひとつあった。けっこうな人気店になってしまったのである。と言っても ...

青虫ラーメン

〜猫と年寄りしかいない〜
数日後。時間が止まったような日常を珍保長太郎は送っていた。頭の悪い客にまずいラーメンを作って出して食ったら金を受け取る。賽の河原のようであるが、これが人生というものであろう。つまり、生きている間から人 ...

空手対幽霊

〜子供の命はないぞ〜
その時、部屋の入り口で、小さな悲鳴が聞こえた。
見ると、先ほどの昆虫採集の小学生が立っていた。
気味が悪い。
おそらく、中でがたがたやってるので、セックスでもしてるのかと、よだれを ...

空手対幽霊

〜幽霊 対 空手〜
鉄玉郎は振り返り、女ミイラのいた場所を見た。
床の上に文字が書かれていた。
ウェルカム
断定はできないが、女ミイラの粉が集まって、文字を構成しているようだった。ダニの集合体ではないよ ...

空手対幽霊

〜ローマ法王がフェラチオ〜
新宿区歌舞伎町二丁目。都立大久保病院やハイジアの近くにある一見ごく普通のラーメン屋『上海亭』。
黒岩鉄玉郎は、今日も新宿一うまいと一部の変質的マニアに言われるラーメンを客に出していた。うまい ...

空手対幽霊

〜福祉界の、やくみつる〜
「いいなあ」
気の抜けた声がした。如月が既に死体になったような土色の顔でいぶかしげに見上げると、鉄玉郎がさわやかな顔で立っていた。
メールを見て、遅ればせながら来たようだ。
あ ...

空手対幽霊

〜血の袋〜
そこに携帯電話がかかってきた。敬愛する鉄玉郎さんかと思って、如月が出ると馴染みの客の女だった。ホストクラブの早朝営業の前に、如月と食事をしようという誘いである。ちょうど良いので、如月は女をこの駐車場に呼んだ。それか ...

空手対幽霊

〜奴は生きている〜
「ま……まだ、生きている」
如月たちは驚嘆した。ハンバーグや肉をコンロにかけたまま忘れてしまい、黒焦げの炭の塊に変えてしまった体験があるだろうか?
如月たちの目の前にあるのが、まさにその状態 ...

空手対幽霊

〜山椒魚の黒焼き〜
かつてノロマと呼ばれた肉の塊は、もぞもぞ動いていた。すでにスーパーの棚に並んでいる鶏ガラに近い姿なのであるが。
「生命力があるな」
飯塚がつぶやいた。俺は生命力がない、と思いながら。